三社電機製作所(大阪市東淀川区)は、パワー半導体の新製品として、ダイオード/サイリスタモジュール高放熱(高信頼性)モデルに大容量タイプ(電流容量240A)を開発し、8月から受注を開始した。
新製品は、セラミック基板に銅回路板を直接接合(DCB)したDCB回路基板の採用により低背積層化が可能となり、高放熱化(低熱抵抗化)を実現。従来の160A/200A品と同一形状でありながら、240Aの電流容量を持つ。
また、チップに両面はんだ接合を行うことによる相乗効果で、長期信頼性を向上。さらに、独自のゲート構造採用により、サイリスタ部のdi/dt耐量、雷サージ耐量向上に成功している。
同社では、得意とする中容量ダイオード/サイリスタモジュールを中心に、今回開発した高放熱・高耐量技術を順次展開し、電力用半導体モジュールのラインアップを拡充することで、各種電源装置の高信頼性・高効率化、および小型・低コスト化に貢献していくとしている。