村田製作所と指月電機製作所は、車載用高耐熱フィルムコンデンサFHシリーズを共同で開発した。9月からサンプルを提供し、2018年4月から村田指月FCソリューションズ(秋田県雄勝郡)で量産を開始する予定。
コンバータやモータ駆動用インバータに使用されるコンデンサは、高温保証のニーズが従来にも増して高まっている。また、電源ラインで使用されるコンデンサにおいては自己回復機能も求められるが、従来の高耐熱フィルムコンデンサは105℃までの温度保証が一般的であり、高温域での自己回復機能が働きにくくショートモード故障となる懸念があった。
村田製作所は、熱硬化性樹脂に分類されるフィルムを誘電体に用いた高耐熱フィルム材料を開発し、指月電機製作所とともに、125℃の高温環境下での連続使用が可能で、自己修復機能に対応した車載用高耐熱フィルムコンデンサを開発した。同社では、今後さらなる高温保証が求められる環境対応車のコンバータや、モータ駆動用インバータなどに最適な製品だとしている。