図研エルミック(横浜市港北区)は、機能安全規格に対応した機械類を、FAネットワーク上で相互に通信させるためのソフトウエア開発環境「Ze-PRO CC-Link IE Safety SDK」を発売した。
同製品は、三菱電機が開発したCC-Link IEフィールドネットワーク安全プロトコルスタックを活用した、業界初となるCC-Link IE Safety対応機能安全通信用ミドルウエアを中心に構成。価格は350万円から。
スマートファクトリー化が進む中、生産現場では機器単体の機能安全だけでなく、機器間の機能安全が求められるようになっている。
同製品は、機能安全を考慮したフィールドネットワーク規格の一つである「CC-Link IE Safety」に準拠したFAネットワーク経由で、製造に関する情報とともに機能安全に関する情報をやりとりするための通信処理部をミドルウエア化し、さらにドライバーとアプリケーションプログラムそれぞれのサンプルを付加したソフトウエア開発環境。同製品を活用することで設計作業を効率化し、自社製品のコア機能の開発に集中することができる。
同社では、開発環境に加え、機能安全に関するセミナーやコンサルティング、また、機能安全機器の開発をパートナー各社と共にサービスとして提供。さらに、ユーザーの必要に応じ、機能安全機器認証代行サポートサービスまで提供し、法規制への対応が求められる設計者を全面的にサポートするとしている。
なお、8月24日と29日にそれぞれ東京、大阪で開催される「産業オープンネット展2017」に同製品を出展し、技術セミナーと製品デモを実施する予定。