イグス(東京都墨田区)は、2016年に発売した切粉対応の密閉型ケーブル保護管「エナジーチェーンR2.1シリーズ」に、新たに3つのサイズを追加した。
同シリーズはチューブ形状のケーブル保護管で、従来品よりも水平走行距離が長い点が特徴。カバーは開閉が容易で、内周側または外周側開閉から選択でき、ケーブル収納時のカバーの取り外しが不要となっている。
同社製品内でトップクラスの密閉性を有しており、社内の実証試験において、合計2キロの金属粉に晒(さら)されながらの10万サイクル後、保護管内に侵入した金属粉はわずか0.5グラム。また、滑らかな内側設計とラッチ機構付きで角のないセパレーターにより、ケーブル損傷や摩耗が発生しにくくなっている。
さらに、グリッド線によって、横置きサイド型でも内部仕切りをしっかり保持できる仕組みになっており、各チェーンリンクに施されたストップドッグがブレーキの役割を果たすことで、エナジーチェーンの作動音はかなり抑えられることに加え、大きな収納重量や長い水平走行にも対応。振動が少なく、ワークをより一層精緻に工作することができる。