工場新設・増設情報 8月第2週

【日本国内】
▼ディスコ
半導体製造装置の今後の需要拡大を見込み、生産能力増強を目的に、長野事業所・茅野工場(長野県茅野市)を新たに開設する。

まずはシリコン・ガラス・セラミックなどの被加工物をブレードを用いて高精度に切断するダイシングソーの一部機種を製造。広島事業所・桑畑工場(広島県呉市)の現在の生産能力とあわせ、マニュアルダイサの生産能力は約1.5倍となる見込み。開設は18年4月、順次、従業員550名を新規採用予定。

▼雪印メグミルク
国産乳製品の製造拠点である磯分内工場(北海道川上郡)に設備投資し、建物および製造機器も含めた設備全般を刷新する。

1960年に操業を開始した同工場は、狭隘で老朽化も顕著であり、設備運用上の制約が大きいため、建物レイアウトや設備能力設定等を工夫するとともに、省人化、自動化設備等を活用し生産の効率化を追求する。

延床面積は約2万9000平方メートル(うち新設分約2万3000平方メートル)、投資額は約200億円、生乳処理能力は年間21万トン 。稼動開始は20年度下期の予定。

【海外】
▼シスメックス
米州における今後の試薬の需要増加に対応するため、ヘマトロジー試薬、尿検査試薬を生産する米・イリノイ州の工場を拡張し、7月から稼働した。

製造環境のIoT化に初めて取り組み、モバイル端末を用いた製造設備の監視・制御を可能とするなど、生産性および品質の向上を実現し、生産能力を従来の1.8倍に増強。また、作業者負担を軽減する新たな設備の導入や、ペーパーレス化の推進、環境負荷物質排出を低減するなど環境への取り組みも同時に行っている。投資総額は約2415万USドル。

▼新日鐵住金
インドネシアのPT KRAKATAU STEEL(PERSERO)Tbkとの合弁会社「PT KRAK ATAU NIPPON STEEL SUMIKIN」が工場を新設、7月24日から営業運転を開始した。自動車用外板、1.2GPa級までの高張力鋼板を含む高級・高品質の冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板をインドネシア自動車メーカーに提供する。設備投資額は約3億米ドル、生産能力は年間48万トン 。

▼東芝三菱電機産業システム
北米におけるパワーエレクトロニクス事業強化の一環として、テキサス州ヒューストン市に隣接するケーティ市に工場を新設した。既存のヒューストン工場とともに、PCS、モータ駆動用インバータ装置などのパワーエレクトロニクス技術応用製品を北米市場に供給する。

敷地面積は1万3100平方メートル、建屋面積は4180平方メートル。2か所の工場設立に約25億円を投資。今回の増設により太陽光発電用パワーコンディショナ-(PCS)の生産能力は約3倍となり、17年度50億円、20年度100億円規模の売上を計画。

▼日清製粉グループ
オリエンタル酵母工業の海外子会社Orient al Yeast Indiaが、インドのマハラーシュトラ州にイースト工場を新設。経済発展に伴いパン市場が目覚ましい成長を遂げているインド市場においてイースト事業に参入する。

総投資額は約157億円(87億3000万)、生産能力は日産100トン (生イーストベース)、完工は20年夏頃の予定。

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