横河電機は、プラントなどの製造現場で使用される各種機器の調整・設定・管理ソフトウエア「FieldMate(フィールドメイト)R3.02」の機能を強化した「FieldMate R3.03」を開発、8月14日から発売した。価格は18万円~、販売目標は2017年度1500本、18年度3000本。
「FieldMate」は、PC上で動作するソフトウエアで、機器を設置するための初期設定、プラント操業中の保全作業、機器交換作業等を直感的な画面表示と簡単な操作手順により行うことができる。業界標準となっている主要通信プロトコルとオープンなソフトウエア実行フレームワークFDT/DTM技術に加え、フィールド無線規格ISA100 Wirelessへも対応。メーカーや通信規格を問わず、プラントで使用する主要なフィールド機器の調整・設定が行える。
今回の機能強化では、圧力値と機器の出力値を校正器から取得し、わかりやすくリアルタイムに表示する機能と自動で校正データを記録する機能を追加。
また、過去の計測データをグラフ化する機能や、診断データの履歴を一覧表示する機能を追加し、フィールド機器のゼロ調整などの調整作業による補正量の推移を比較することで、現場で容易にフィールド機器や設備の劣化の度合いを推測することを可能にしている。
さらに、クラウドを採用したシステムを含め、上位のシステムと容易に接続できるようインターフェース機能を強化。同ソフトウエアで作成した保守作業報告書を、現場とオフィス間で容易に共有できる。加えて、標準化されていない独自の通信プロトコルを採用したフィールド機器や装置の情報も、統合して管理できるようインターフェース機能を追加している(外部インターフェース機能は特注対応)。