島津製作所は、分析データ管理システム「LabSolutions(ラボソリューションズ)」のアップデートの提供を8月9日から開始した。これまでは高速液体クロマトグラフ(HPLC)およびガスクロマトグラフ(GC)に対応していた「レポートセット機能」を、同社の紫外可視分光光度計、フーリエ変換赤外分光光度計、蛍光分光光度計の光分析装置3機種にも対応させ、データの完全性の確保を強化する。
「LabSolutions」は、接続した分析装置を制御・管理するソフトウエアで、「レポートセット機能」は、医薬品の品質試験などを行うユーザー向けの同社の独自機能。分析装置の使用記録や分析結果・条件など、データのレビュー作業時に必要な各種情報を同システムが自動的に収集してレポートにまとめ、セキュリティ管理されたデータベース内に保存する。今回の対応機種拡大により、さらなる作業負担の軽減や、データの改ざん防止といった信頼性の向上が期待できる。
同社では、総合分析装置メーカーとして多様な機種を提供できる強みを生かし、今後も装置の統合管理を推進していくとしている。