日立産機システム スーパーコンパクトスイッチギヤ 容積1/5に小型化

高さ半分、2段積み可能

日立産機システム(東京都千代田区)は、内蔵機器の小型化と設計の標準化により、同社の標準的なスイッチギヤに比べて容積を最大80%削減し小型化した「スーパーコンパクトスイッチギヤ」(7.2kV/3.6kV)を、9月1日から発売する。

スイッチギヤは受変電設備機器のひとつで、特別高圧や高圧の主回路の開閉を行う機器や、事故から設備を保護するための機器、操作・測定・調整などの器具を組み合わせた高圧盤。

新製品は、底面を約3分の1、高さを2分の1に小型化し、製品の容積を最大80%削減。

高さを半分にすることで、従来製品と同等のスペースに同製品を2段に重ねて利用できるとともに、階段下のデッドスペースなどを有効活用できるほか、狭い通路やエレベータでも搬入できるため、据付場所に制約があるオフィスビルなどへの設置が容易となっている。

マルチCT(変流器)、ICU(多機能複合形監視ユニット)を標準搭載しているため、負荷容量を気にせず設計計画を立てることができ、設計の自由度が向上。

また、納入後に既存設備のレイアウト変更に伴い主回路の負荷が変動した場合でも、改造することなく、現場での設定変更のみで容易に対応できる。

さらに、軽量コンパクト・省保守・省電力が特長であるハイブリッド形真空遮断器の採用により注油作業が不要で、点検周期の大幅な長期化が可能。同社の受変電総合監視制御システム「ES-MACS Athena」との組み合わせにより多様なニーズに対応し、ビル内や工場内のエネルギーマネジメントをサポートする。

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