日本アビオニクス(東京都品川区)は、サーモグラフィカメラに世界初のカメラヘッドが脱着する構造を備えた新製品「Thermo FLEX(サーモフレックス)F50」シリーズを、機能が異なる3モデルに2つの視野角を備えた計6種類をラインアップし、9月1日から販売代理店向けに出荷する。価格は45万円から。
新製品は、世界初のカメラヘッド脱着型のアングルフリー機構で、カメラヘッドとコントローラが簡単に回転・分離できるため、全方位で安全かつ楽な作業姿勢で、狭小空間も測定することができる。
広角70度/35度の2種類のレンズバリエーションにより、配管や設備の裏側を広範囲に映し出すことが可能で、フォーカスフリー広角レンズにより、ピント合わせは不要。70度の広角レンズであれば、狭い通路でも配電盤の全体像を1回の撮影で確認・記録することができる。
また、カメラヘッドは70℃の耐熱設計のため、恒温槽内に入れての計測が可能。熱環境試験に使用される恒温槽内への熱電体の貼り付け作業が不要となり、カメラヘッドを恒温槽の中に入れ、コントローラで外から簡単に操作できる。
さらに、温度スケール設定、ポイント移動、ズーム表示、可視合成の調整などをスマートフォン感覚のタッチパネル操作で行うことができ、頻度の高い操作はボタン操作も可能。加えて、タッチ操作でスケールの上限・下限となる場所を指定することで、誰でも簡単に温度スケールの調整が行える「オートポイント」を標準搭載している。