ミマキエンジニアリングは、UV硬化インクを搭載し、プリントとカットを1台で行えるインクジェットプリンタ「UCJV300-160」(価格288万円)および「UCJV150-160」(218万円)を、11月から発売する。販売目標は海外を含め年間1500台。
新製品は、環境に配慮した新開発のUV硬化インク「LUS-170」を使用。インクの乾燥工程が不要なため、プリント後即座にラミネート加工や施工を行える。また、塩ビメディアやターポリンなどにとどまらず、布や紙、PETフィルムといった幅広いメディアへのプリントが可能となっている。
充実のカット機能を搭載しており、さまざまなトンボ機能に加えて、今回新たに「IDカット機能」を追加。トンボとともにカット情報とメディアの回転情報を記録したIDを同時にプリントし、プリントデータごとのカットデータを自動的に読み込んでカットするため、メディアセット向きの確認の手間を省き、データの送付ミスなどによるメディアの無駄も削減することができる。
さらに、「UCJV300-160」は、「カラー」+「ブラック」+「ホワイト」+「カラー」といった4層プリントが可能で、内照式のLED照明と組み合わせることで、背面から光を当てた際にデザインが変わる「Day&Night Printing」を実現。昼と夜、表と裏でイメージを切り替えるなど、看板の表現の可能性を広げる。
加えて、機能を強化したRIPソフトウエア「RasterLink6Plus」は、4層プリントのプレビュー確認機能とIDカット機能に対応。作業工程を削減し、仕事の効率アップに貢献する。そのほか、バージョン1.5以上のPDFデータに対応。透明効果を含むPDFデータも元データ通りに忠実にプリントすることが可能となっている。