ルネサス エレクトロニクスの子会社である米・インターシルは、産業用IoT(IIoT)ネットワーク向けに、40Mbps双方向データ伝送を提供する新しい高速絶縁型RS-485差動バス・トランシーバ2製品を発表した。
新製品は、超低放射エミッション/EMI感受性を有し、ガルバニック絶縁機能を提供する巨大磁気抵抗(GMR)技術の採用により、電気的ノイズの多いFAやBA(ビルディング・オートメーション)環境で発生するコモンモード・ノイズから通信バスを保護する。
1ユニット・ロード特性により、バス上最大160デバイスの接続が可能で、データ収集、デジタルI/Oモジュールをはじめ計装機器、ロボット、モーター制御駆動などにPLCを接続するPROFIBUS DPや、高速RS-485ネットワークにおける機器バス間インタフェースに最適。シールドが不要なほか、基板レイアウトの簡素化、基板面積の低減、データ伝送の信頼性と整合性の向上を可能にする。
また、非絶縁制御サイドで3Vマイクロコントローラ(MCU)への直接接続をサポート。一方、絶縁バス・サイドでは、より高い5V電圧電源への接続により、100メートル以上の距離で強力なバス信号の通信を可能にする。
「ISL32741E」は、1000VRMSの動作電圧と12.8kVのサージ耐性、6kVの強化絶縁性能を提供。より高い動作電圧と強化絶縁性能が求められる医療・高速モーター制御アプリケーションに適している。
「ISL32740E」は、600VRMSの動作電圧と2.5kVの絶縁性能を業界最小パッケージで提供。FAアプリケーションのPLC向けに高いチャネル密度を実現する。