図研エルミック(横浜市港北区)は、CC-Linkの、EthernetベースのFA用オープンフィールドネットワーク規格「CC-Link IE フィールドネットワーク Basic」に準拠したプロトコルスタックミドルウエア「Ze-PRO CC-Link IEF Basic」の受注を、8月28日から開始した。
新製品は、Ethernet対応機器に同規格を実装するためのプロトコルスタックで、従来ネットワーク化が困難だった機器や小規模装置でも、同ミドルウエアを実装するだけでFAネットワークへの統合が可能になり、生産現場でのシステム連携やIoT化を容易に実現できる。
OSやCPUに依存しない構造であるため、依存部分はラッパー関数およびマクロ定義で切り替えが可能で、μITRON用のサンプルコードも提供。スタックのメーン処理はアプリケーション層で実現しているためハードウエアに依存せず、専用のインターフェースボードが不要で、Ethernetポートを搭載しているパソコンやターゲットボードで動作する。また、TCP/IPも非依存であり、BSDに準拠していれば、ソケットインターフェースで通信処理を実現できる。
さらに、親和性が高い同社のTCP/IPプロトコルスタック「KASAGO IPv6/v4」との併用で、使いやすさと汎用性の高さを目的に策定された同規格を、より効率的に導入できる。