国内唯一の自動認識技術、ソリューションの専門展示会「第19回自動認識総合展-AUTOID&COMMUNICATION EXPO 2017」(主催=日本自動認識システム協会)が、9月13日~15日までの3日間、東京ビッグサイト東6ホールで開催される。開場時間は午前10時~午後5時、入場料は1000円(Webでの事前登録者および招待券持参者は無料)。また、「IFPEX2017(フルードパワー国際見本市)」「測定計測展」「センサエキスポジャパン 2017」「SUBSEA TECH JAPAN 2017」「TEST2017(第14回総合試験機器展)」も同時開催される。
101社・団体268小間が出展
自動認識は、製造工程、物流工程、店頭管理、顧客管理、セキュリティなど、既にあらゆる場面で活用が広がっており、さらにIoTやビッグデータ活用など、さまざまな変革を実現させるシステムの基幹テクノロジーとして期待されている。
同展示会は、自動認識技術に以前から求められていた「省力・効率」の分野に加えて、社会において人が安心して生活できる「安全・安心」の分野、物流・製造現場の「見える化」の分野での「バーコード、二次元シンボル、RFID、画像認識、バイオメトリクス」などの先端自動認識技術、およびこれらの技術を生かしたソリューションや応用システムを展示するもので、今回は101社・団体(268小間)が出展する。
来場者は、自動認識ベンダーのみならずコンピュータ関連業界をはじめ、アパレル、飲料、食品、出版、流通、物流、医療、オフィス管理、施設管理さらには公共関係と広範囲なうえ、その職種も開発、企画、営業、情報システム、設計から生産管理、購買担当と多岐に渡っている。
ゾーン展示では、先進の自動認識技術を集めた3つのゾーンを今回も設置する。
【モバイル&ウエアラブルゾーン】
製造、運輸、流通、店頭などの現場ではモバイル端末の存在は今や珍しい物ではなくなり、それに加え、身に付けて作業効率を上げるためのウエアラブル機器が昨今注目を集めている。それらのモバイル&ウエアラブルと自動認識技術が融合することによりさまざまなイノベーションが予想されることから、モバイル端末・モバイル連携機器、ウエアラブル機器を集中展示する。
【画像認識ゾーン】
画像認識技術は、製造工程での活用やセキュリティ用途の拡大はもちろんのこと、生活者がもっと身近に活用して情報を入手するなど、さらなる可能性を秘めている。同ゾーンでは、画像認識技術による個体パターン認識や画像処理による画像情報の認識、バーコード認識、文字認識(OCR)、指紋・顔認証などを中心に、企業や生活者が利用できる応用技術などを幅広く展示する。
【センサネットワークゾーン】
RFIDやNFCなどの自動認識で家、自動車、食物、流通製品などのさまざまな「モノ」を認識しインターネットに接続することで管理するIoTや、機器間のネットワークでつなぐM2Mなど、センサネットワークが注目を集め、次世代社会を支える情報インフラ基盤として期待されている。
同ゾーンでは、無線通信技術、センサ技術、クラウド、データ解析など自動認識技術でつながる各種センサおよびネットワーク構築を紹介する。
「RFID」テーマに講演
展示会に併設して、会期中は「ビジネス・テクニカルスパイス自動認識セミナー」が行われる。ジックプロダクト・マーケティング部の秋元信行RFID製品担当による「製造現場からの要求に対するRFIDソリューションの活用事例」など、各界の専門家が登壇し、切り口鋭く実例などを交えながら最新の自動認識技術について講義する。
さらに、出展企業によるプレゼンテーション、自動認識システム大賞受賞企業発表、日本自動認識システム協会によるセッションやフォーラムなども予定されている。
そのほか、6展合同企画として、東5ホールセミナー会場E(一部別会場)に「自動車技術ゾーン」「ロボット技術ゾーン」を設置し、展示や関連特別セミナーを実施する。
東5ホールで開催される「センサエキスポジャパン 2017」は、センサ・コントロールとその応用技術、機器、システム、ネットワークに関する専門展示会。
センサ、マイクロマシン・MEMS・NEMS、アクチュエータ、計測・制御・試験・検査分野の関連機器/装置/システム、部品・材料、電磁波・EMC・ノイズ対策、電池・電源、エネルギー、超電導、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、ロボット、画像機器・産業用カメラ、ソフトウェア、その他関連製品・情報などの展示を行う。
また、大学や研究機関による研究発表および無料の技術相談、センサの最新トピックスを紹介する総合シンポジウムなどを行う「次世代センサフォーラム」や、計測自動制御学会が主催する最新技術と動向を紹介するセミナー「SICE計測部門セミナー」も同時併催する。