【日本国内】
▼アシックス
国内のアパレル生産拠点で100%子会社であるアシックスアパレル工業(福井県越前市)の工場を新設した。
新工場は、同社が福井県越前市内に保有していた福井工場と武生工場を統合したもので、多様な要望に迅速、かつ正確に対応できる生産体制を構築し、多品種・小ロット・短納期生産を実現することを目的に建設。主にトップアスリート向けスポーツウエア、各種競技向けチームウエア、学校体育衣料向けウエアなどを製造する。
敷地面積は1万42平方メートル、延床面積は5164平方メートル、鉄骨造1棟2階建て。
▼シチズン時計マニュファクチャリング
腕時計の駆動装置(ムーブメント)に使用する歯車・ネジ・チューブ・軸・ピン・機械式時計特殊部品など精密部品を製造する、連結子会社であるシチズン時計鹿児島 (鹿児島県日置市)に工場棟を増設する。
増設する工場は2階建てで同敷地内に5つ目の工場棟となり、1階部分は製造工場でこれまで分散していた工程を集約。工場全体で製造用機械を最適に配置することで生産能力を向上する。2階部分は新たに給食施設を伴う社員食堂を設け、従業員の働く環境の改善にも取り組む。
敷地面積は4万7947平方メートル、延床面積は2776平方メートル、鉄骨作り一部2階建て。投資金額は約6億円、従業員数は350人(今後段階的に20人新規採用予定)。竣工は18年3月、稼働開始は4月の予定。
▼テクノア
岐阜市の本社西側に新棟(西館)を増築、前年度比2倍以上の伸長を見込む、3Dシミュレーションシステム「i-Designer」シリーズのさらなる強化や、AIなどの最新技術を応用したシステム開発を行うべく、新技術研究開発センター「テクノア・ラボ」を設けた。
新館竣工により250人以上の社員を収容できる体制が整ったため、現在の全社員数260人から3年後の20年には350人以上の体制で各サービスを提供できるよう人員増強を図る。
【海外】
▼信越化学工業
米オハイオ州でシリコーンの製造および販売を行う子会社シンエツ・シリコーンズ・オブ・アメリカ社(SESA)のアクロン工場の生産能力を増強する。
同工場では、成形用シリコーンゴムや接着およびシール用液状シリコーンゴム、化粧品用シリコーン、自動車や電子部品用の放熱シリコーンなど、多様な形態と用途を有する各種シリコーン製品を生産。
今回の投資は、それら製品の生産能力を増強し、さらにシリコーンエマルジョンの生産設備を新設するもの。設備投資額は24億円、工事完了は19年半ばの予定。
▼豊田合成
世界各地域における安全規制強化により拡大するエアバッグの需要拡大などに対応するため、ベトナムに新工場を設立する。
新工場は、同社の生産子会社である豊田合成ハイフォン(TGHP)の分工場として設立し、エアバッグ部品などを19年7月から生産、日本や北米、欧州などのエアバッグ最終組付拠点へ輸出する。
ベトナムにおける同事業の生産能力は、16年度はエアバッグ部品が年産1450万個、ハンドルが年産220万本。23年度にはエアバッグ部品を2300万個、ハンドルを320万本に増やす計画。
敷地面積は約11万3000平方メートル、延床面積は約2万800平方メートル、投資額は2460万米ドル(約26億円)、従業員数は約1000人(21年3月末予定)。竣工は18年3月の予定。
▼三谷産業
ベトナム子会社で樹脂・エレクトロニクス事業における車載向け樹脂成形品ならびに樹脂成型品と電子部品を組み合わせた複合ユニット製品の製造を行う、Aureole unit-Devices Manufacturing Service(ADMS)は、ドンナイ省ビエンホア工業団地に工場を増築した。
今回の増築では、ADMS社既設の工場建屋とFujitsu Computer Products of Vietnam(6月に連結子会社化;以下FCV)に隣接する敷地に工場を拡張。成形、組立および検査エリアを新たに設置し、作業動線の改善や自動化による効率化、生産設備の増設によってベトナム屈指の生産能力を保持する工場となる。
今後は、FCV社が製造する電子部品とADMS 社が製造する樹脂成形品を組み合わせた複合ユニット製品の組立ラインを増築部の2 階に本稼働させ、業容拡大を図る。
敷地面積は4052平方メートル、延床面積5391平方メートル、投資総額は3億6000万円。