ブラザー工業は、コンパクトサイズのレーザーマーカー「LM-2550」を、10月中旬に発売する。価格は約300万円、初年度約500台の販売を目指す。
新製品は、レーザーヘッドとコントローラーを一体化することで、従来品と比べ体積を約70%削減しており、狭い生産ラインにも設置しやすくなっている。
また、プリンタ感覚で使え、外部制御による連続印字はもちろん、1個単位からレーザー加工が可能。
さらに、プリンタやミシンなどで培ったノウハウを生かし、直感的な操作で、文字や図形をパソコンで簡単に編集できる専用ソフトを開発した。
操作には長時間のトレーニングや専門知識、熟練技術不要で、誰でも1時間程度の操作説明で、すぐに加工作業を始められる。
そのほか、独自制御のYAGレーザーマーカーのため、短パルス/高ピークパワーにより素材への熱影響が少なく、QRコードやデータマトリックス、バーコードのような高い読み取り精度が求められる印字にも適している、金属や樹脂に加え、熱収縮チューブなどの熱に弱い素材に対しても、シャープで美しい印字を実現、レーザー光を遮断する専用エンクロージャーをオプションとして提供、などの特徴を有する。
新製品は、日本工業規格「レーザー製品の安全基準JIS C 6802:2014」で、8段階の危険度で最も高いCLASS4に分類されるが、同エンクロージャーを使用することで、最も安全なCLASS1に分類され、作業に集中することが可能になる。