アマダホールディングスは、三和ダイヤ工販(大阪市中央区)の発行済み株式100%(1000株)を取得、10月1日付で商号をアマダサンワダイヤに変更し、同グループのアマダマシンツールの完全子会社とする。
三和ダイヤ工販は、ファインセラミックス・石英ガラス、特殊カーボンなどを中心とした新素材加工の精密切断工程に強みを持っており、ダイヤモンドブレード・バンドソーマシンともに製造する独自技術を保有する唯一の企業。
一方、アマダマシンツールは、長年にわたる金属加工領域でのビジネスノウハウを基軸として、現状のビジネス領域をさらに広げた非金属市場での事業拡大を目指す体制づくりを進めており、今回の出資は、三和ダイヤ工販が保有する新素材加工技術を礎に、今後継続的な拡大が見込まれる新素材市場への早期参入を企図している。
同グループでは切削機械事業の中期経営計画を現在進行中で、売上高320億円→450億円達成に向け、「新素材加工市場への参入」を目指したM&Aを実施するとともに、「超硬ブレード生産能力拡大」のための投資を進めている。
投資切削機械事業では、金属切断の高化や難削材切断対応に不可欠な、マシン、ブレード両面での超硬対応を強化しており、2016年5月には、世界最高度の切断技術とエコロジー・エコノミーなどの環境面への配慮を両立したバンドソー「HPSA W-310」(ハイパーソー)と専用超硬ブレードAXCELA HPシリーズをリリース。超硬ブレードのさらなる生産体制の強化を図るべく、欧州のブレード工場を中心として、総額30億円規模の投資計画を順次実施していく予定。