経済産業省は2016年の工場立地動向調査を公表した。工場立地数(太陽光発電施設を除く)は994件で前年から4.9%減。立地面積は1123ヘクタール(ha)で同0.1%増加した。雇用予定者は2万9965人で同6%増加となった。
雇用予定者も約3万人増
企業規模別の工場立地件数を見ると、資本金1千万円~5千万円未満の企業が415件となり、有効回答数のうち44.0%を占めた。資本金1千万円未満の企業による立地は196件(20.1%)となり、前年から0.3ポイント増加した。
業種別では、最も多くの工場を建てたのが食料品の176件。次いで金属製品(123件)。輸送用機械(115件)、生産用機械(98件)となった。
15年との比較で増加したのは、輸送用機械(102件から115件)、食料品(166件から176件)、飲料・飼料・たばこ(24件から32件)、プラスチック製品(66件から70件)、業務用機械(21件から23件)、電子・デバイス(20件から25件)など10業種。一方で、化学工業が71件から35件、金属製品で150件から123件など12業種で減少した。
地域別では、最も多かったのが東海の212件。次いで関東内陸の177件、南東北の123件で、上位3地域で全体の半数以上を占めた。都道府県別では、静岡県の74件がトップ。66件の愛知県、56件で群馬県、55件で兵庫県、47件で宮城県と続いた。
研究所の立地件数は、前年より3件多い20件。都道府県別では神奈川県(5件)、愛知県と三重県(3件)、埼玉県、京都府(2件)、岩手県、栃木県、長野県、静岡県、熊本県(1件)だった。
研究開発機能の敷設を予定している件数は168件で、前年に比べて46件減少した。地域別では、東海(27件)、②関東内陸(25件)、③近畿臨海(23件)となった。