富士電機 東南アジア事業拡大 クボタの自販機事業撤退受け

富士電機は、クボタとの間で、クボタとクボタベンディングサービス(KVS)が保有するインドネシアのP.T.METEC SEMARANG(PTMS)株式の全てを譲り受けることと、国内外の自動販売機にかかわるアフターサービス業務の承継などの契約を締結した。株式譲渡実行日は11月15日の予定。

同社は、東南アジア市場での自販機事業の拡大に向け、タイ、シンガポールの子会社による営業活動を展開し、2014年7月にはタイの生産子会社で飲料・物販自販機の組み立て生産を開始。さらに16年6月にはタイに自販機運営会社を設立して自販機市場の形成を推し進めている。

今回、クボタの自販機事業からの撤退を受け、PTMSの買収により東南アジアにおける自販機事業の基盤を強化し、事業の拡大を図る。

具体的には、三重工場、ならびにタイに所在する子会社で行っている東南アジア向け自販機の生産をPTMSに集約し、効率的な生産体制を構築。また、PTMSが実績を有するインドネシア、マレーシアにも販路を拡大する。さらに、新会社では同社が保有する設置、販売、アフターサービスなど自販機運営のノウハウを活用した事業を展開し、東南アジア市場での売り上げ拡大を図る。

PTMSは1996年設立で従業員数544人。新社名はP.T.FUJI METEC SEMARANGとなる予定で、売り上げ目標は23年度50億円。

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