オムロンは、商品仕様を共通の設計コンセプトで統一したFA機器の第4弾として、温度調節器「形E5CD-B」「形E5ED-B」の各シリーズおよび、非常停止用押ボタンスイッチ「形A22NE-Pシリーズ」のプッシュインPlus端子台タイプ、計2カテゴリー144形式を、10月2日から世界一斉に発売した。
同社は、幅広い製品ラインアップを基盤に、生産現場でFA機器を格納し設備をコントロールする「制御盤」づくりの革新に取り組んでおり、設備メーカーや制御盤メーカー各社が抱える、設備や制御盤の「小型化・省スペース化」「納入の短納期化」「グローバル化への対応」といったニーズに応え、FA機器のデザインとサイズを統一し、独自の配線方式「プッシュインPlus端子台」を共通に備えた商品群を発売している。
「配線のしやすさ」を追求したプッシュインPlus端子台タイプは、配線工数を削減できるうえ、背面から配線を挿入する構造になっているため、温度調節器「形E5CD-B」「形E5ED-B」の各シリーズは左右方向、非常停止用押ボタンスイッチ「形A22NE-Pシリーズ」は上下方向の空間の確保が不要となり、配線の作業性だけでなく盤面設計の自由度向上にも貢献する。
また「形A22NE-Pシリーズ」は、従来のねじ端子台タイプと比較して、体積比で20~30%小型化を実現している。
同社は統一デザインコンセプトに準拠した商品群を41カテゴリー1万6815機種にまで拡大。現在、グローバル1万社以上の生産現場で同商品群が導入されており、半導体製造装置メーカーで制御盤の面積を約30%削減、制御盤の配線にかかる工数を2分の1に削減などといった効果が報告されている。