イリス(東京都品川区)は、独・バウマン社の印刷工程の断裁から搬送までを完全自動化した「自動ジョガーシステム」をこのほど納品した。
自動ジョガーシステムは、印刷された紙などを積載パレットからグリッパーで移載し、エアによる捌(さば)き、断裁するまでの作業を1台の機械で一貫して完全自動で行えるもの。オプションで枚数をカウントするカウンティングデバイスも装着できる。従来の、捌き作業、断裁作業などを別々の機械で行うのに比べ、約7倍の処理能力があり、手作業などに伴う、体力的負担も大幅に軽減される。
操作は、タッチパネルと対話しながら位置、サイズなどを設定するだけで簡単に誰でも行える。
また、対応素材は、洋紙・板紙・ボール紙のほか、各種蒸着紙(金属アルミ、PETフィルム)、ミシン目加工、エンボス加工紙、カード紙など幅広く、菊半裁から菊四倍判までの各種サイズが可能。
印刷物の捌きや断裁作業はその前後に人手を介しており、その作業負担は3Kとして、人手不足の要因にもなっている。新システムはこうした作業環境を大きく改善するとともに、省人化・省力化にもつながる。
この自動ジョガーシステムは一貫作業ができる初の機械で、同社はこのシステムを2016年12月に日本総代理店として販売を開始、今回アジアで初めての販売となった。