FAプロダクツは9月22日、東京・品川の電通国際情報サービス本社で「Smart Factoryセミナー2017~デジタル化と活用 具体的課題と事例~」を開催。定員120人に対して200人を超える参加申し込みがあり、大盛況のうちに終了した。
セミナーでは、現場の見える化、予知保全、画像処理、省人化(ロボット)、データ化、データ分析、生産シミュレータ、スマートファクトリー化に向けた戦略の作り方など、スマートファクトリーにまつわる最新トレンドとキーワードにまつわる講演を実施。主催者であるFAプロダクツと協賛9社が登壇し、各社のソリューションを紹介した。
経済産業省は、日本版インダストリー4.0とも言うべきConnected Industriesの詳細と製造業の課題を紹介。電通国際情報サービスはスマートファクトリーを実現するための戦略に焦点をあてて話をした。LinkWizは今後不可欠なロボットの活用法について、日本マイクロソフトは同社の取り組みと海外の事例を紹介した。
休憩後はソニーセミコンダクタソリューションズがイメージセンサを使った高速ビジョンの実現に向けた技術を紹介。続いて産業用PC世界トップシェアのアドバンテックの取り組み、データ分析専業のKSKアナリティクスによる故障予知の実例を取り上げた。FAプロダクツは実際の製造業がIoTを導入する際の課題とその解決策を提案。スモールスタートで始めるスマートファクトリーを訴えた。
トリをつとめたのは自動車メーカーのマツダ。同社は2000年代前半からライン設計や物流検討に生産ラインシミュレータを導入しており、現在は実際の工場の稼働状況の把握に使っており、実データと生産ラインシミュレータを連携させ、デジタルツインを作る取り組みを開始。その状況を解説した。