オリックス・レンテックは9月27日、ロボットレンタルサービス「RoboRen」の強化のため、ロボットショウルーム「Tokyo Robot Lab.2」をオープンした。業界で初めて複数メーカーの自動搬送ロボットを常設展示し、動作や操作性などを体験できる施設となっている。
同ラボは、今年1月に協働ロボットとサービスロボットを展示している1号館に続いて開設。製造業や物流でニーズの高い、モノを運ぶ工程に着目して自動搬送ロボットやアシストスーツ、電動バランサなど7メーカー8機種を揃えた。125平方メートルの中にコースがあり、実際に動かすことができる。
井尻康之社長は「製造業の企業が、自社にどのロボットが合うかわからない状況の中、レンタルはマッチしている。半年使ってもらい、良ければ継続または買い取り、ダメなら返却してもらえばいい。ラボ2はAGVを中心に搬送ロボットを扱っている。マルチベンダーでロボットレンタルを行っているところは少ない。数多くの問い合わせが来ている」と話している。
16年4月から始めたロボットレンタル事業は好評で、これまでに600件弱の引き合いがあり、226件の成約を得ている。目標は、2022年3月末までに150億円・3000台の購入としている。ラボへの来客も順調で、開設以来8カ月で、大企業の経営層や技術者を中心に400社1200人が来場した。