第18回CEATEC JAPAN 2017 10月3日~6日 幕張メッセ

つながる社会、共創する未来

CPS/IoT社会を支えるキーテクノロジから、それらを活用するサービスまでが一堂に会し、未来を見据えたコンセプトや新しいビジネスモデルを発信するCPS/IoTの総合展「CEATEC JAPAN 2017」(主催=電子情報技術産業協会、情報通信ネットワーク産業協会、コンピュータソフトウェア協会)が、3日から6日までの4日間、幕張メッセで開かれている。開場時間は午前10時~午後5時。Web事前登録、および招待券持参者は入場無料。当日入場料は一般1000円、学生500円(学生20人以上の団体および小学生以下は無料)。また、4日から6日までの3日間「All about Photonics」「MEMSセンシング&ネットワークシステム展 2017」が同時開催される。

CPS/IoTの活用シーンを展開する「社会・街」など 4つのエリアで展開

同展は、前回、従来の「最先端IT・エレクトロニクス総合展」から「CPS/IoT Exhibition」へと大きくかじを切り大盛況を収めた。今回はその大きな変革をさらに深化させ、日本への国際的な注目度が高まる2020年に向けて、CPS/IoTコミュニティの創成と「Society5.0」(超スマート社会の実現)を目指し、第4次産業革命をリードする日本発の「イノベーションショーケース」としての発信を強化する。

データ駆動、センサ技術の向上により、文字や画像、動画だけでなく、生活、ビジネス、社会のあらゆる要素がデータ化され「情報」に変化している。データ収集、分析、活用の範囲は広がり、同展にも通信やサイバーセキュリティ、ものづくり、ロボット、自動運転はもちろん、健康や医療、農業、環境・エネルギー、行政といった多岐にわたる業界が参加している。

会場は、CPS/IoTの活用シーンごとに、生活・社会システム・サービス/自動車、輸送用機器、航空宇宙/産業・建築機器、機械/セキュリティ関連/データマネジメント/ビジネスネットワーク/サービスなどを扱う「社会・街エリア」、スマートハウス、パーソナル、ウェアラブル、フィットネス、ヘルスケア、ロボティクスなどを扱う「家・ライフスタイルエリア」、CPS/IoTを支えるテクノロジ・ソフトウェアサービスなどを扱う「デバイス・ソフトウェア」、主催者特別企画展示などを行う「特別テーマエリア」の4つエリアで構成。

「特別テーマエリア」では「社会課題を解決してSociety5.0を築く」をテーマに、さまざまな産業のフロントランナーが集結した「IoTタウン2017」や、20年に向けて期待が高まる技術力とその重要性を発信する「Real 2020 SHOWCASE」、米国大使館が過去最大の出展規模で米国企業のAI、サイバーセキュリティ技術を披露する「USパビリオン」、経済成長著しいインドのスタートアップと中小規模の企業を集めた「India Showcase」のほか、人工知能パビリオン、半導体/プログラマブルデバイスプラザスタートアップを応援するベンチャー&ユニバーシティエリアなどを特設する。

会期中は、グローバルを代表する企業のエグゼクティブを迎えたキーノートをはじめAIやFintech、セキュリティ、米国やイギリスにおけるIoT最新動向など、100を超える旬なセッションを開催する。

5日は、経済産業省とIoT推進ラボが「IoT×ものづくりへの挑戦 第4回IoT Lab Selection最終審査」を実施。IoT・AI・ビッグデータを活用した優れたプロジェクトを選定・表彰し、官民が一体となって支援を行う同セレクションの事前審査を突破したファイナリストによるプレゼンを有識者が審査し、グランプリを決定する。また、関連企業のオムロンによる「IoT×ものづくり」についての講演も行われる。

そのほかNTT、KDDI、ソフトバンクといった通信キャリア各社に加え、総務省や京都大・大阪大が参加するパネルディスカッション「5Gサービスの実現に向けた実証実験の最新動向と今後の展望」、ロボット革命イニシアティブ協議会と電子情報技術産業協会が共催するセミナー「ものづくりの将来像について~Connected Industries 工業会連携対話~」など、必聴のセッションを多数予定している。

金融・住宅など参画「IoTタウン2017」 業界の枠超えコラボ

「IoTタウン2017」は、各出展者による展示とコンファレンス、さらにはオープンステージでのプレゼンテーション、Society5.0をテーマにした冊子の頒布を組み合わせた、複合的な特別企画として展開する。

展示は15ブースからなる未来の街をイメージした集合体となっており、今回が初参加となる三井住友フィナンシャルグループ、バンダイナムコグループ、Origin Wireless Japanをはじめ、金融、旅行、住宅、機械、地方自治体などが参画。

さまざまな業界のフロントランナーがSociety5.0の実現に向けて、デマンドサイドとサプライサイドが連携し、新たなビジネスモデルにつながるアイデアやパートナーとの共創をIoTタウンから発信する。

なお、今回初めて「Society5.0」をテーマにした冊子を製作し「IoTタウン2017」の展示会場内で無償配布(無くなり次第終了)する。Society5.0の全体像から、実現に向けて「フロントランナー」として走り出した企業の動向、推進する業界団体の取り組みなどを掲載しており、Society5.0を網羅的に理解できる1冊となっている。

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