パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは、無線通信基地局やデータセンターなどに使用される小型高速光通信モジュールに適した外形寸法1.0ミリ×1.0ミリのスクエアタイプの非球面ガラスレンズ「EYLGUF506シリーズ」を製品化、10月から量産を開始した。
スクエアタイプの非球面ガラスレンズの製造には特殊な製造プロセスを用いる必要があり、高精度化と量産性の両立が課題だった。
同社は、独自の金型加工技術とガラス硝材加工技術に加え、ガラスモールド技術の進化により、特殊プロセスを用いることなく外形がほぼ正方形となる非球面ガラスレンズの開発に成功。小型、高精度を確保しながら量産性の向上も可能となり、優れたコストパフォーマンスを実現している。
さらに、レンズ外周四辺に形成した平坦部からレンズ中心の位置精度を5μメートル以下に抑えることに成功。レンズ実装固定時の高さ方向の位置調整が不要となり、モジュール組立て時の実装精度の向上に貢献する。
加えて、曲面形状のスクエアレンズを実現し、組立て実装時のハンドリングや部品搬送時のトレイへの接触・衝突などによるレンズ外周部の欠けを防止している。