ファナックは、CNCやロボット、各種製造装置とデバイスやセンサを接続し、製造・生産を最適化するための高度な分析機能を提供するIoTプラットフォーム「FIELD system」について、10月2日から日本国内でサービス運用を開始した。来年4月以降に欧米でもスタートする予定。
FIELD systemは、製造現場に特化したオープンなIoTプラットフォーム。メーカーや製造年代問わず接続でき、データはエッジヘビーで処理して製造現場内での一元管理と共有を実現するのが特長。アプリや対応機器はサードパーティが開発してプラットフォーム上で販売ができる。CNCや工作機械、産業用ロボットで高いシェアを持つ同社が提唱し、かつオープンなことから、賛同するパートナー企業が400社超あり、以前から注目を集めていた。
同社は今回のリリースに合わせ、4種類のアプリケーションとコンバータを発売。アプリケーションは、製造機器のデータの統合的な見える化・分析を行う「iPMA」、製造機器の予防保全機能を実現する「iZDT」、工作機械の加工時間を高精度に予測する「加工時間予測」、製造現場の利用者の操作権限や操作履歴を管理する「個人認証・履歴管理」。コンバータはファナック製CNCやロボットのコンバータとOPC UAコンバータで、いずれもFIELD systemアプリケーションストアから購入できる。またサードパーティのアプリケーションも随時追加されていく予定。