シュロニガージャパン(東京都稲城市)は、卓上型電線ストリップ装置の定番機種である「UniStrip 2300」に大幅な機能拡張を施した2018年モデルを開発し、10月4日から発売した。年間700台(日本国内)の販売を見込む。
同製品は、被覆材を含めたケーブル外径0.03平方ミリ~8平方ミリ、ストリップ長1.5ミリ~46ミリに対応し、1本あたり0.35秒で加工。本体サイズは奥390ミリ×幅130ミリ×高280ミリ、重量約10キロという小型の卓上加工機で、ケーブルによって異なる切断寸法のパラメータを最大1000件まで本体内にメモリ保存できる。
新モデルでは、主に加工対象ケーブルの範囲拡大と、複数本の電線を束ねた多芯ケーブルの加工性向上が図られており、同製品で加工可能な電線の最大サイズ(太さ)を米国ワイヤゲージ規格AWG8(8平方ミリ)まで拡大し、1台で対応できる電線の範囲を拡張。
また、多芯ケーブルの内部電線それぞれの加工方法と加工順をメモリ記憶させるだけでなく、それらを任意にグループ化できる独自のワイヤーリスト機能を、卓上型のケーブル加工機として世界で初めて搭載した。
そのほか、多様な短尺ストリップを実現する3種類のグリッパ・オプション、操作ミスを防止するバーコードスタート機能、加工時にカッター刃に付着したストリップカスを除去する6タイプの自動クリーニングオプションなどを新たに追加している。