横河電機 ポンプ遠隔監視サービス 概念実証開始

横河電機は、現在開発中のIIoTアーキテクチャを活用したポンプ遠隔監視サービスの企画・開発を進めており、このたび、同サービスの市場価値の検証と実際のサービスメニューの検討を行うため、イワキと連携して概念実証(Proof of Concept:PoC)を開始した。

今回両社が行うPoCは、化学プラントの化学薬液の移送や食品プラントの液体輸送などで活用されているイワキ製のマグネットポンプの稼働状況を遠隔監視できるサービス。イワキの「ポンププロテクターDRN」で収集した、ポンプの電流値、運転時に変化する吐出圧力・流量、移送液温度などのデータやタンクの渇水の情報を、横河電機が開発中のIIoTアーキテクチャのクラウド基盤上で収集することで、現場の設備管理者は設備の付近のみならずプラントの敷地外からでもデータにアクセスできるようになる。

これにより、本社の関係者とも連携しながら予防保全業務を行い、より総合的に判断し対策を講じることや、同サービスをポンプメーカーが自社のメンテナンスサービスに応用することが可能となり、複数のポンプの稼働状況を遠隔監視できることに加え、警報値を設定することで、ポンプの異常時にはメールなどで通知することができ、迅速な対応が可能となる。

同サービスは、「ポンププロテクターDRN」を介して、イワキ製以外のポンプにも適用可能となる予定で、今後、PoCを通じて同サービスの市場価値の検証とサブスクリプションモデルでのサービスメニューの検討を進め、早期のサービス提供を目指す。

横河電機が開発中のIIoTアーキテクチャは、センサからLPWANなどの無線通信やアナログ/デジタル通信インターフェースを通じてIoTゲートウェイにデータを収容し、携帯電話回線網や固定回線網を介してクラウドにアクセスするもの。利用者側での煩雑な設定がなくセンサや機器をクラウドに接続でき、データに容易にアクセスできる仕組みを目指している。

オートメーション新聞は、1976年の発行開始以来、45年超にわたって製造業界で働く人々を応援してきたものづくり業界専門メディアです。工場や製造現場、生産設備におけるFAや自動化、ロボットや制御技術・製品のトピックスを中心に、IoTやスマートファクトリー、製造業DX等に関する情報を発信しています。新聞とPDF電子版は月3回の発行、WEBとTwitterは随時更新しています。

購読料は、法人企業向けは年間3万円(税抜)、個人向けは年間6000円(税抜)。個人プランの場合、月額500円で定期的に業界の情報を手に入れることができます。ぜひご検討ください。

オートメーション新聞/ものづくり.jp Twitterでは、最新ニュースのほか、展示会レポートや日々の取材こぼれ話などをお届けしています
>FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

FA・自動化、デジタル化、製造業の今をお届けする ものづくり業界専門メディア「オートメーション新聞」

オートメーション新聞は、45年以上の歴史を持つ製造業・ものづくり業界の専門メディアです。製造業DXやデジタル化、FA・自動化、スマートファクトリーに向けた動きなど、製造業各社と市場の動きをお伝えします。年間購読は、個人向けプラン6600円、法人向けプラン3万3000円

CTR IMG