リンクス(横浜市青葉区)は、今年からIIoT(産業向けIoT)事業に力を入れており、このたびSCADA大手のオーストリア・COPA-DATAと代理店契約を結び、同社のSCADAソフト「ZENON(ゼオン)」の販売を開始すると発表した。
同社は世界から際立った特長や機能を持つ製品を目利きして日本に持ってくることを得意とする技術商社。特に画像処理技術の高さは内外から評価され、1990年の創業以来、画像処理を中心に右肩上がりで業績を伸ばしている。2017年からはソフトウエアPLC「CODESYS」を中心に、製造現場のIoT化に注力している。
COPA-DATAは、87年創業のオーストリア企業で、SCADAとHMIソフト専業メーカー。90カ国で10万システム以上の導入実績があり、OEMでPLCメーカーにも提供している。機能的には、綺麗で複雑な画面をプログラムレスで作れる利便性が特長。通常、画面設計はプログラムが必要で、導入後の保守や修正が大変とされる。ZENONはツールの使い方さえ覚えればユーザー企業でも十分に作ることができる。また世界300以上のPLCに対応し、接続性にも優れている。
村上慶社長は「SCADAは工場内との接続性を持っている。これまで表示するだけだったものが、スマートファクトリーでは重要な役割を果たすものとして今、再認識されている」とし、力を入れていく方針を示している。