三菱電機は、超高精度油加工液仕様の中形ワイヤ放電加工機「MX2400」を10月12日から発売した。価格は5000万円、販売目標は2018年度30台。
新製品は、新開発の高推力シャフトリニアモーターと超高剛性リニアガイドを組み合わせた駆動システムにより、加工時の微小な軸振動を低減。ベッド部分に高剛性鋳物を採用し、リニアガイド取り付け面の超高精度研削加工と、これまでに培った組み付け技術により、サブミクロンの真直度を実現する。
また、機械本体の温度を一定に制御することで、長時間でも安定した高精度加工が可能で、100時間を超える直径400ミリ大径真円加工で真円度2μmを達成している。
安定したワイヤ電極の走行を実現するサーボモーター・サーボアンプ・新型制御装置により、加工面粗さRz0.4μmを実現(超硬合金厚さ80ミリ)し、後工程での磨き作業工数を低減。加えて、製油加工液用専用電源が高精度加工領域での生産性を向上するうえ、ワイヤ電極を油加工液中で自動結線する「自動結線装 IntelligentAT」の搭載により、複数金型を連続加工できる。
そのほか、段取りから加工までの操作数を従来比で最大40%削減する新型制御装置「D-CUBES」、大形ワークの段取り作業性を向上する、左右から定盤にアクセスできる三面昇降加工槽を搭載している。