オムロンは、マシンオートメーションコントローラに、Gコード対応や豊富な数値演算制御(NC)機能を搭載することで、高精度な複雑形状加工と、加工装置の生産能力向上を実現する「NJ/NYシリーズ NC統合コントローラ」を、10月2日から世界一斉に発売した。
新製品は、1制御周期内でPLCとNCのプログラムを実行。設計通りのタイミングで複数の工程を同期させることができ、NCで制御する加工機とPLCで制御する周辺装置間の信号のやり取りにおいて発生する待ち時間(インタロック待ち時間)を、別々のコントローラを使用する場合と比較して4分の1に大幅短縮。待ち時間が多数発生する加工装置のタクトタイム短縮に貢献する。
また、3次元補間機能や位置補正機能など豊富なNC機能により、高精度な複雑形状加工を実現。Gコード対応により、CAD/CAMで自動生成された加工プログラムをコントローラに取り込むことが可能で、複雑形状加工のプログラム設計、プログラミング作業工数を大幅に軽減する。
さらに、機器の構成設定、プログラミング、モニタリング機能のほか、3Dモーションシミュレーションにも対応した統合開発環境(Sysmac Studio)にNC設定、Gコードプログラミング機能を搭載。加工装置のプログラム開発とデバッグが一つのソフトウエアで可能となっている。
そのうえ、PLC機能や汎用モーション制御に用いるファンクションブロックに加え、NC制御用のファンクションブロックを搭載。加工制御と周辺制御の同期プログラムを簡単に設計することが可能となっており、直観的な操作を可能にするユーザーインタフェースで、接続機器のセットアップ時間を短縮する。