日本電機工業会(JEMA)と日本電気制御機器工業会(NECA)、日本電気計測器工業会(JEMIMA)は、「SCF2017 計測展2017」の概要を発表した。
会期は11月29日から12月1日の3日間、東京ビッグサイトの西1・3・4ホールを使って開催する。「IoTで未来を拓くものづくり新時代」と題し、オートメーションと計測に加え、IoTやAI、ビッグデータを融合させた先端技術総合展を目指す。出展社・団体と小間数は196社・953小間。5万人以上の来場を見込む。朝田稔実行委員長は「これまでの『つながる化』の概念を超え、今回は「ユースケース・実践」にスポットを当てて進化した姿を見せていきたい」と話している。
見どころとして、主催者特別企画は、メーカー間の枠を超えて、新旧・大中小の設備・機械をシームレスにつなぐ電機・計測エコシステム「e2mc ecosystem」のデモを行う。会場を「バーチャル酒造工場」と見なし、大手メーカー14社の各ブース内の機器を製造現場の機器としてクラウドにつないでデータを送り、それを統合・分析して見える化する。これまで、技術的には各メーカー機器同士はつなげることができると言われてきたが、それを実行したことはなかった。今回、実行委員会が会場で初めてそれを実証・公開する。
このほか、中堅・中小製造業のユースケース発表として、RRIとIVIの協力のもと、IoT導入に成功した企業のキーパーソンを招いたパネルディスカッションやディスプレイ展示や、ものづくりの最前線で輝く女性にフォーカスを当てたトークショー、ドイツとアメリカのIoT最新事例を話し合う「世界ものづくりフォーラム」などを実施。アトリウムステージでは大学や高専の研究発表や向殿安全賞の表彰式などのイベントが予定されている。
また会期中は、110を超えるセミナーやセッションを予定。ものづくりの最新動向や技術、情報を発信していく。