ウシオライティング(東京都中央区)は、プラスチック射出成形プロセスで、金型の破損、不良流出を防ぎ、製造ラインのサイクルアップに貢献する金型監視装置「PLUS-E PE-600」に、業界で初となる「3回監視」機能を付加させることに成功した。
「PLUS-E」は、プラスチックやダイカスト成形機の、金型からの成形品落下を監視し、残留品があれば再突出し機能によって成形機を自動復帰、あるいは停止させることで金型破損を防止。PE-600型は、高画素デジタルカラーカメラ(200万画素)を採用、業界初のデジタルカラー画像処理により成形プロセスにおける金型の高精度・高速監視を実現している。
これまでの金型監視では、成形が完了し、型が開いたときに、「成形品の良否判定」「できあがった成形品突出し後の落下確認」という一般的なニーズに、「2回監視」機能を提供してきたが、インサート成形、2色成形などを行う際、成形品のクオリティを高めるには3回の監視が重要なファクタとなるため、同社ではこのニーズに応えるべく機能の開発に着手。装置本体に拡張性を持たせ、搭載しているソフトウエアに改良を加えた。
この機能はソフトウエアとして、同装置を新規購入あるいはすでに使用中のユーザーに、オプション機能として11月上旬から販売する予定。