三菱電機は、「e-F@ctory(イーファクトリー)」におけるエッジコンピューティング製品群として、データ分析・診断ソフトウエア、SCADAソフトウエア、産業用PCを開発した。生産現場でのデータ収集・分析・リアルタイム診断による予防保全や品質向上など、データ活用による生産現場の改善に貢献する。発売は2018年春の予定。
データ分析・診断ソフトウエア「リアルタイムデータアナライザ」は、生産現場のデータをオフラインで分析して診断ルールを導出するため、稼働中の生産システムのリアルタイム診断が可能。AI技術「Maisart」の類似波形認識機能によりセンサー波形などのデータを学習・認識し、リアルタイム診断時の異常兆候の検知精度を向上。データ分析にMT法・重回帰分析などの統計手法を活用し、生産現場の予防保全や品質向上に貢献する。
SCADAソフトウエア「MC Works64 エッジコンピューティングエディション」は、センサー波形など多様なデータの監視・モニタリングを容易にし、3D表示などの高度なビジュアライズや、Webブラウザ・モバイル機器による遠隔監視が可能。エッジコンピューティング用に機能を選定し、使いやすい構成を実現する。
産業用PC「MELIPCシリーズ」は、シーケンサ「MELSECシリーズ」で培った品質基準に従った堅牢性、耐環境性を有する。高性能プロセッサや高速通信が可能なCC-Link IEに対応したハイエンド機種から、シンプル・小型のローレンジ機種まで幅広くラインアップし、多様なニーズに対応。また、駆動制御用途などのラインアップ拡充を予定している。
同製品群は、エッジコンピューティング領域のオープンなソフトウエアプラットフォームである「Edgecross」へ対応する。