ABB(東京都品川区)は、国内の大規模太陽光発電所向けに、DC1500V対応大容量パワーコンディショナ「PVS980」を10月23日から発売した。系統連系を最適化させるサブ変電機器もパッケージ提供する。
新製品は、最大1500VのDC入力電圧と2133kWまでの高出力定格を備えているため、発電システム全体のコストを削減することができ、高い収益性を実現できるソリューションとなっている。
IP66規格準拠の防塵・防水機能を有しているとともに、同社独自の冷媒の相転移およびヒートパイプ技術を利用した循環式冷却システムにより重要な電気回路部が外気から隔離されているため、腐食性外気や砂埃の侵入による機器損傷のリスクを低減。
また、周囲温度40℃までフルパワー稼働が可能。シンプルな空気冷却と液体冷却の組み合わせにより、冷媒の補充やポンプ、バルブの動的部品、腐食抑制剤が不要なうえ液漏れもないため、過酷な設置環境においても優れた耐久性と内部冷却性能を維持しつつ、メンテナンス要件の最小化を実現する。
その他、同社の大容量パワーコンディショナシリーズ同様、夜間にDC入力側を切り離して無効電力を供給するなど、有効電力/無効電力を制御し、電力系統の安定化をサポートする機能が標準装備されている。