IDECは、2015年に発売した高機能PLC「FC6A形All-in-One CPUモジュール」に加え、汎用性や機能性、使い勝手などをさらに進化させた、IoTをより手頃に実現できる「FC6A形Plus CPUモジュール」を、10月25日から発売した。価格はI/O端子(16点タイプ)が7万6000円、MILコネクタ(32点タイプ)が8万9000円。
新製品はBluetooth通信機能に対応。業界初の専用のiOS、Android対応アプリを用いて、スマートフォン・タブレットから、ワイヤレス通信を実現する。FC6A形のパラメータの確認・変更、ユーザープログラムの更新はもちろん、SDカード内のロギングデータの確認も可能で、システムの更新、予知保全に貢献するうえ、バーコードリーダなどの周辺機器とのワイヤレス通信も可能となっている。
また、Ethernet通信ポートを2ポート標準搭載しており、定期報告や異常発生時のE-mail自動通知、Webサーバー機能による遠隔監視・操作などを行う情報処理系と、周辺機器を制御する制御系の通信とを分けることで、通信速度の安定化やセキュリティ対策に貢献。さらに、FTPサーバー/クライアント通信機能により、サーバー・クライアントの双方間で複数のFC6A形のデータを格納、共有できる。
加えて、基本性能を大幅に拡充しており、I/O制御点数は最大2060点(アナログ最大511点含む)で、増設モジュールを1段に最大15台、最大増設10段まで自由にシステム構築できる。そのうえ、高速処理により基本命令処理時間21nsを実現。ユーザープログラム容量は800KBで、位置決め制御、温度制御、流量計算などの複雑なプログラムにも対応する。
その他、チャンネル間絶縁タイプ アナログ入力モジュールや、RS232C/RS485選択式シリアル通信モジュールなど、増設モジュールのバリエーションも充実している。