ケーメックス(東京都千代田区)は、FRABA POSITAL製「BiSSインターフェース付きマルチターンキットエンコーダ」を発売した。価格はオープン。
同製品は、同社の磁気式エンコーダをベースに、コア部品を他の装置に容易に組み込めるように小型化。インターフェースは多くのセンサーとモーションコントローラメーカーによってサポートされているオープンソースのBiSS LineとBiSS-Cの通信規格がベースで、標準の4線式RS485接続を常備している。
モータや回転装置の制御フィードバックに有効で、高い精度とマルチターン測定機能を有している。また、デジタル出力のため、制御システムにAC/CDコンバータは不要。低コストで油や埃による汚れに強く、耐衝撃性・耐振動性に優れている。
さらに、ウィガンドセンサを活用した自己発電式のため、消耗品であるバッテリーが不要で、定期的な点検や交換の必要がなく、省メンテナンスに貢献。通常の製造工程で容易に組み込むことができ、内蔵された自動校正機能は、組み立ての際に発生するセンサーとシャフト間の小さな芯ずれを補正する。
ホールセンサー、32ビットマイクロプロセッサ、およびウィーガンドワイヤによるパルス発生システムを含む電子部品は、直径36ミリ、厚さ24.2ミリの使いやすいユニットに収納。さらに、磁気ブレーキ付きサーボモータ用には、外部磁界からの磁力影響と分離するために、特別な磁気シールドを取り付けることもできる。
一枚基板設計で、分解能は17ビット、精度は0.1度以下、動作温度範囲はマイナス40℃~プラス105℃。