横河電機は、プラント内のさまざまなデータを収集してIIoTを実現する、通信機能とセンサー機能が一体となった小型無線センサー「Sushi Sensor(スシセンサー)」を開発した。その第一弾として、振動と温度の両センサーを内蔵した無線センサーを2018年3月から発売する。販売目標(国内のみ)は18年度2000台、19年度4000台。
新製品は、耐環境性が要求されるプラントに導入できる、屋外設置可能なIIoTに適した小型無線センサーで、振動と温度を測定できる。プラント設備の振動と表面温度をオンライン監視することで、設備異常の早期発見や故障の予知などのプラント保全に貢献する。
長距離通信を実現する通信方式LPWAに対応したことで、通信距離を延長するために必要な中継器の設置が不要。また、電池駆動により電源の供給も不要で、小型・軽量のため、設備や機器に簡単に設置できる。
さらに、近距離無線通信(Near Field radio Communication:NFC)に対応したことで、センサーの設定とデータ監視を、スマートフォン上の専用アプリから容易に行うことが可能。
加えて、データ監視は、LoRaWANのゲートウェイを経由したクラウド環境、もしくはNFCによりスマートフォンの専用アプリで行うことができ、プラントの運転員や保全員は、遠隔地からでも現場でも、設備の振動や温度を把握することができる。
同社では今後、「Sushi Sensor」のデータ分析を行うアプリの開発を行い、同センサーと組み合わせたIIoTソリューションとして積極的に提案していく。