セイコーエプソンは、生産現場の自動化領域を拡大できる「見て、感じて、考えて、働く」自律型双腕ロボット『WorkSense(ワークセンス)W-01』を世界で順次発売する。必要な場所に機体を移動させ単独で人に代わって組み立てや搬送などの作業を行えるように開発され、これまで難しかった生産の自動化を可能とする。
4つの頭部カメラ、2つのアームカメラによって人間の目と同じように、3次元空間上で対象物の位置・姿勢を正確に認識できる機能を持ち、対象物や障害物の配置が変わっても、自ら見つけて位置把握が可能。毎日異なる場所でさまざまな作業をさせることもできる。
高精度な力覚センサー搭載の2本のロボットアームの可搬重量は片腕3kg。力を感じることで人の手と同じように力をコントロールして対象物にダメージを与えることなく組み立てや搬送などの作業ができる。左右別々の作業を行うことができるほか、部品を押さえながらネジ締めするなども可能。アームの先には多目的ハンドを標準装備し、人が使う道具や治具をそのまま利用して作業できる。
特に多品種少量やJIT生産が要求される、自動車部品分野などをターゲットとしている。国際ロボット展のエプソンブースでデモを行う。