ダイトロンは、IoT分野向けに開発したオリジナル・ブランド製品「Daitronマルチセンサー・フロントエンド・ボックス MSFBシリーズ」の販売を開始した。受注生産品のため、仕様、価格、納期、数量、サイズとも要応談。
新製品は、1ユニット内に異種・複数のセンサーを搭載し、センサーで検知したデータをデジタルで統合出力できる機能を持つセンサーボックス部(MSFB-02)と、最大50個分のMSFB-02とを接続し、それらのセンシング・データを一括受信して管理できる専用中継器(エッジ・コンピューター:SWLC-01)、および専用システム・ソフトウエアで構成。
用途に合わせてセンサーメーカー各社の異種センサーを自由に選び、それらを組み合わせて1ユニット化。個々のセンサーを最適化するアンプ・ドライブ回路、A/D変換までをオリジナル設計し、統括データとして出力するまでを単体で実現する。
また、ワイヤレス通信モジュールと電池をボックス本体に搭載しているため、リアルタイムでの遠隔状態監視が可能。さらに、CPUを実装しており、簡易自己判断機能を組み込むことも可能となっている。
ユーザーは複雑なセンサーのシステム化や配線作業を行うことなく、「置くだけ」で監視したい実環境や異常状態の「見える化」を実現できる。用途としては、汎用的なセンサー単体だけでは測定が難しい特殊な環境での動作異常の検知や、さらに高い測定精度を求める顧客を想定している。