ダイヘンは、ケーブル内蔵のオールラウンダーロボット「FD-V8」を発売した。従来モデルに比べ、可搬質量のアップ、高速化、アームのスリム化など基本性能を向上させ、アーク溶接用はもちろん、ハンドリング用途としても業界最高レベルの性能となっている。また内蔵するケーブル数を2倍とし、複雑化した艤装が必要な高度なアプリケーションでも干渉が少ないシステムを実現できる。
自動化の進展に伴って速度や可搬重量、アームのスリム化などニーズが複雑化し、オールラウンドに対応できるロボットへのニーズが高まっている。同製品はそこに焦点を当てたもので、ケーブルやエアホースの内蔵やIP54相当の防塵防滴性能を備えるほか、可搬重量も8キロとなり、多様なセンサーの取り付けにも対応。軸速度も最大15%高速化し、タクトタイム短縮を実現。重量は、前モデルから5%スリム化した140キロで、天吊や壁掛けのコスト削減につながる。
またアーム後方のケーブルをなくし、干渉を回避。ロボット間の距離を20%狭めた高密度設置も可能とし、ライン長の短縮にも役立つ。
アーク溶接やハンドリング用途をターゲットとし、メーカー希望価格は380万円。年間3000台を目標としている。