11月29日から東京ビッグサイトで行われていたSCF2017/計測展2017東京が12月1日に、国際ロボット展が2日に閉幕した。いずれも来場者数は2年前の前回を上回り、大きな盛り上がりを見せた。
前回はインダストリー4.0やIoT、スマートファクトリーの言葉が先行していたが、今回は各社が現場レベルの作業にまで落とし込んだアプリケーション展示や、具体化されたそれらにAIやディープラーニングを組み合わせて高度化した少し先のソリューション等が展示された。
制御機器関連では、工場内のロボットや製造装置、モータ、インバータなどバラバラの装置を1台でコントロールする統合制御システム、工場ネットワークの構築とセキュリティ対策などが目立った。
ロボット関連では、協働ロボットや小型ロボットが話題の中心となった。この2年で協働ロボットが市場に出回るようになり、実機を使ったデモ展示が増加。各社が具体的なアプリケーション展示のベースとして小型ロボットや協働ロボットを使うケースが目立った。教示作業を簡単にするダイレクトティーチングや、手先指先の力を感じることができる力覚センサ、画像で場所や形状を認識するビジョンを使った高度な作業への応用提案なども数多く行われた。
また会場ではいたるところで外国人来場者の姿が見受けられた。中国やアジアからツアーを組んで来た人も多く、ある企業では中国語を話せる人員を急きょ増員したり、オムロンでは全編中国語で行うメーンステージのプレゼンテーションを企画するといった取り組みも行われた。