三菱電機は、自動車・精密電子部品等向けの水加工液仕様のワイヤ放電加工機の新製品として、金型の大型化および加工の高精度化に対応する「MP D-CUBES(エムピー ディーキューブ)シリーズ」3機種を11月27日から発売した。
新製品は、新制御装置「D-CUBES」のコーナー制御アルゴリズムを改良し、超硬合金厚さ80ミリでの連続加工時のコーナー精度2μメートルを実現。新超仕上げ電源搭載により、超硬合金加工において面粗さ0.6μメートルRzでの加工速度を従来比30%アップしている。
また、「D-CUBES」、シャフトリニアモータとサーボアンプによる駆動システム、構造体温度変化と上下ガイドの相対変位を抑制するサーマルプロテクション搭載により、大型プレート加工のピッチ精度1.5μメートルを実現している。
さらに、「D-CUBES」において、19インチ大画面タッチスクリーンでの操作ナビゲーション導入により、段取りから加工までの操作数を従来比で最大40%削減しているほか、左右から定盤にアクセスできる三面昇降加工槽搭載により、大型ワークの段取り作業性を向上している。
価格は、「MP1200」が2420万円、「MP2400」が2820万円、「MP4800」が4170万円。販売目標は2018年度200台。