ハーティング(横浜市港北区)は、世界初、イーサネット通信用にパルストランスを内蔵した丸型M12コネクタ「M12 Magnetics」を11月29日から発売した。
機器側のイーサネット用インターフェースには、通常、コネクタとイーサネット用ドライバチップ間に伝送のノイズ除去・機器保護のためにパルストランスを必要としている。このパルストランスは、RJ45コネクタではジャックに内蔵されている一体型がすでに製品化されているが、M12通信用コネクタでは、このパルストランスの機能を基板上のコネクタとドライバチップ間に形成しているのが一般的となっていた。
新製品は、世界で初めて標準のM12インターフェースにパルストランスを内蔵。基板上のパルストランス回路を省略でき、従来の方法に比べて最大30%の基板スペースを削減可能なため、イーサネット機器の小型化に大きく貢献する。
また、コネクタとパルストランスを一体化することで、個別の部品を組み合わせる場合に比べて機器設計を簡素化し、高い信号品質を保証する。
さらに、M12コネクタの高い防塵・防水性IP65/IP67を備えている。
伝送速度100Mbps対応4ピンのDコードと、最大1Gbpsもしくは10Gbps対応の8ピンXコード、ストレートバージョンとアングルバージョンを用意している。