日東工業は、タイ・BANGKOK SHEET METAL PUBLIC(BM社)の株式を第三者割当増資により4000万株取得した。また、日東工業の子会社、NITTO KOGYOTRADING(THAILAND)(NKT社)の株主異動合意に伴い、BM社はNKT社の株主となり、BM社と日東工業との間で株主間契約を締結、NKT社の事業を共同で行っていくことになった。
日東工業グループは、東南アジアにおいて配電盤事業を強化するため、タイで日東工業ブランド製品の輸入販売を行うNKT社を2015年に設立した。シンガポール・Gathergates Groupの株式も取得、東南アジアでのマーケティング強化と製品の供給体制の整備に努めてきた。
BM社は1995年5月に設立されたタイ証券取引所上場企業で、ケーブルラック、キャビネットなどの金属製品、配電盤、金属製部品を製造販売し、幅広い品ぞろえによるワンストップサービスを強みにする金属加工製品メーカー。
今回、日東工業の配電盤、キャビネットの製品開発能力とBM社の優れた製造技術を融合し、タイでの事業拡大をさらに進めるため、BM社の株式を取得、NKT社の事業を共同で行うことにした。
具体的な業務提携内容は、①安全で高品質な商品をタイ市場に適した価格、納期で提供②東南アジア市場全体を見据えたマーケティングおよび魅力的な商品開発③ローカル市場への販路拡大④マネジメントのローカル化による現地社会、顧客に適した経営体制の構築——。
BM社の2016年売上高は約28億9200万円、当期純利益は約2億200万円。
資本金は約7億4800万円。日東工業は4000万株を約5億700万円で取得、株式保有率は9.09%。
株主異動後のNKT社の出資比率は、日東工業49%、BM社41%となる。