星和電機(京都府城陽市)は、長年にわたり蓄積された技術を活用し、電磁波ノイズ対策製品「EMISTAR」シリーズの新ラインアップとして、ナノクリスタルコモンモードチョークコイル「E24CMCシリーズ」を10月から発売した。価格はオープン。2017年度600万円以上の販売を目指す。
新製品は、インバーターおよび産業機械やパワーコンディショナー等を制御するパワーモジュール製品に対応した電磁波ノイズ対策製品で、コア(磁心)にナノクリスタル材(軟磁性材料)を使用している。
ナノクリスタル材は透磁率が高く、優れたノイズ抑制効果があり、フェライトコア磁心のコモンモードチョークコイルと比較して、kHz帯で高いノイズ減衰特性を発揮するうえ、小型化および軽量化が可能。
また、温度の影響を受けにくく、自己温度上昇を含む高温環境下(最大120℃)でも安定した性能を保つ特長を有している。
標準品として、大電流対応の「E24CMC251327SNV」(定格電流13A)と「E24CMC301835SNV」(定格電流18A)の2機種をラインアップ。定格電流やリードピッチのカスタム対応が可能。