SMKは、プレス工程の少ないシンプルな構造で、低コストかつ高い安定性、信頼性を実現したリチウムイオン電池向けの「プレス防爆弁」を開発し、受注活動を開始した。サンプル価格は100円/個。
新製品は、シンプルな構造(特許取得済み)にすることでプレス工程の簡素化と金型負担の低減を図り、低コスト化を実現。
バッテリーカバーに溶接して取りつける小型標準タイプと、カバーと防爆弁が一体化したカスタムタイプの2種類に対応し、バッテリーのサイズに応じた防爆弁のサイズ変更が可能。また、作動圧0.6±0.2MPaについても、ニーズに合わせて調整できる。
さらに、バッテリーのその他部品である電極やケースの製造も可能。加えて、製品としての販売のほか、関連特許も含めた特許ライセンス契約にも対応する予定。
電気自動車(EV)へのシフトが加速し、搭載されるリチウムイオン電池の市場も大幅な拡大が見込まれている中、リチウムイオン電池の課題の一つと言われている安全性の向上に貢献するため、同社では従来のコネクタ、スイッチの製造で培ったプレス技術をベースに、電池の安全機構である防爆弁を開発。今後も顧客のニーズに応じたさまざまな形でのソリューションを提案していく。