キヤノンITソリューションズは、製造ビッグデータの分析・可視化ツールとして、BIGDAT@Viewer(ビッグデータビューアー)を販売している。開発元はサイバネットシステム。膨大なビッグデータをわかりやすい二次元のマップとして表現し、気付きの発見や仮説立案を支援する。
インダストリアルIoTでは、製造にかかわるビッグデータの有効活用が急務。適切なデータ分析による、設備の異常の早期検知や製品の不具合原因の把握などの課題解決への活用が期待されている。一方、製造現場ではベテランの経験や勘に頼り、データサイエンティストのような専門人材を雇えないなど、十分なデータ活用ができないことが多い。
BIGDAT@Viewerは、そうした課題の解決を支援する。汎用的なCSVファイルを読み込ませると、誰でも簡単な操作でデータを二次元のマップ上に可視化。データの傾向や特長、故障や不具合の原因はどのデータ属性なのかなど、マップ上で直感的に絞り込むことができる。データサイエンティストでなくとも、膨大なビッグデータを活用できるのが最大の特長。Wonderware Historian(産業用時系列データベース)や分析用クライアントツールと組み合わせての利用も可能。
ユーザーデータによるトライアルも無償で実施している。