日本電気計測器工業会(JEMIMA)調査・統計委員会電気測定器WGは、電気計測器の中期見通し調査と並行し、市場や技術動向に関するアンケート調査を実施した。
近年増えてきている、PCと接続して測定する「カード式計測モジュール」の需要動向について、回答者の86%が今後拡大するとし、タイプとして専用プラットフォームにモジュールを挿入する形式が60%、PCにモジュールをつなぐというものが40%となった。
そのメリットは、モジュール入れ替えで機能を変更できる(93%)、1台で複数の機能のモジュールを装着して使える(79%)など。記録計やデータ処理装置(79%)、電圧・電流・電力測定器(71%)、オシロスコープ(64%)で多く使われ、電子部品産業(64%)、自動車と自動車部品産業(57%)で多く利用されていることが分かった。
今後急拡大するとみられている電気自動車とそこで必要な電気測定器について、電気自動車の開発と普及のためには高性能バッテリーと高速充電器、駆動系機器、自動運転技術という4つの技術要素が必要。
それぞれに使われる測定技術は、高性能バッテリーには充電状態のレベル測定と寿命の測定技術、高速充電器器には停止中と走行中の充電効率の把握と、短時間で効率的、安全に充電するための制御状態を確認するための技術が使われる。
駆動系機器には、自動車を動かす効率と、制御のための指令値と実際の動きの差の測定が求められ、自動運転技術には、カメラやレータなどの動作の的確さの確認と、車車間や路車間などの通信の確実さの測定技術が必要となるとまとめた。
JEMIMA 市場・技術動向調査実施 カード式モジュール、今後拡大
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