落雷抑制システムズ(横浜市西区)は、電気通信大学認定ベンチャーである早川地震電磁気研究所(東京都調布市、電気通信大学名誉教授早川正士所長)と、避雷針の種々の電極構造に対して落雷がいかに抑制されるかなどのテーマを共同研究する。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告では極端現象の増加が懸念されており、昨今、ゲリラ雷雨や極端な集中豪雨などがすでに発生している。その中で、落雷数の増加や強力な雷電流も観測され、落雷対策の重要性が増している。
落雷対策については、270年前に発明された「避雷針」を用い、落雷を積極的に誘導する対策がとられてきたが、必ずしも避雷針に落雷を誘導することはできず、また、誘導できたとしても、強力な雷電流は電子/電気機器に大きな影響を及ぼすため、同対策には限界があり、異なる対策が求められている。
270年という長い歴史の中で、避雷針以外の対策は異端視されてきたが、あえてその分野での新たな研究に着手する。