セキュリティ面も強化 相互運用性を向上
横河電機は、最新OPC通信規格であるOPC UAに対応することで相互運用性を向上させ、同時にセキュリティ機能をさらに強化した、プラント情報管理システム「Exaquantum(エグザカンタム)R3.10」を開発。このほど販売を開始した。
「Exaquantum」は、制御システムのデータをリアルタイムで収集・加工・保存し、操業管理や操業解析などのMES領域の業務アプリケーションに提供するプラント情報管理システム。
新製品は、OPC UA(クライアント)に対応。これにより、同社のデータ収集システム「SMARTDAC+」シリーズをはじめ、同規格に対応する機器とのセキュアなデータ交換を実現する。また、データソースの幅も広がる。
機能強化では、脆弱性を確認し、プログラムのパスやアクセス権限付与の見直しなどを行うことで、万一、ウイルス感染やサイバー攻撃があった場合に不正な操作が実行されにくくし、セキュリティを向上。
加えて、最新のサーバ用OSであるWindowsサーバ2016、PC用OSであるWindows10Enterprise 2016 LTSB、リレーショナルデータベース管理システムであるMicrosoft SQLサーバ2014など、PCやサーバに関する最新の環境に対応し、ユーザーが導入しやすい環境を整備した。
OPCは安全で信頼性あるデータ交換を目的とした相互運用を行うための標準規格。OPC UAはハードウエアやOSに依存せず、高いセキュリティと拡張性を持ち、Industry4.0の基盤となる通信規格とされる。